水族生理学研究室

研究室の概要

 魚類は私たち人間と同じ脊椎動物に属し、基本的な体のつくりや機能は人間と共通しています。その一方、性転換や回遊など、人間にはみられないユニークな生理機能や行動も示します。魚類が示すこれらの生理機能や行動を規定するメカニズムを明らかにすることは、私たちの知的好奇心を大いに満たしてくれるだけでなく、効率的な増養殖や水産資源の持続的利用・高度利用に資するところも少なくありません。なぜ魚類は性別を簡単に変えることができるのか。そのとき、脳内では何が起きているのか。そもそも、雌雄の違いはどのように形成されるのか。魚類は淡水域から海洋まで、多様な環境にどのように適応しているのか。本研究室では、こうした疑問に答えるための研究を進めています。

写真

1. ティラピア鰓の塩類細胞
2. 塩類細胞に発現するイオン輸送体
3. メダカの水飲み
4. ウナギの腎臓
5. ティラピア胚
6. 性行動に関与する神経細胞
7. オス特異的神経細胞
8. 配偶子形成を支配する神経細胞の発生

主な研究テーマ

  • 生理機能や行動に雌雄の違いを生み出す脳内メカニズム(大久保
  • 性転換を可能にする脳内メカニズム(大久保)
  • 淡水環境・海水環境への適応メカニズム(井ノ口)
  • 回遊を制御する生理メカニズム(井ノ口)
  • 軟骨魚類の成長、生殖と環境適応(兵藤)
  • 極限環境に生息する海洋無脊椎動物の環境適応(井上)

スタッフ

教授 大久保 範聡 [研究者データベース]
 
准教授    
助教 井ノ口 繭 [研究者データベース]  
教授
(大気海洋研究所生理学分野)
兵藤 晋    
教授
(大気海洋研究所分子海洋生物学分野)
井上 広滋    

研究室ホームページ

https://suizokuseiri-utokyo.jp/

大気海洋研究所生理学分野ホームページ

http://physiol.aori.u-tokyo.ac.jp/seiri/

大気海洋研究所分子海洋生物学分野ホームページ

http://darwin.aori.u-tokyo.ac.jp/index.html