水圏生物工学研究室
研究室の概要
海は生命のふるさとであり,ここには異なる進化の段階の生物を祖先とする多種多様な生物が生息している.このような水圏生物は,深海から湖沼まで各々環境に適した機能を現在までに獲得し,独自の生活史を発展させてきた.したがって,水圏生物の生体分子の構造や機能の比較は,その分子がどのようにして自然淘汰されて進化し,水圏生物の生命を支えてきたのかを教えてくれる.水圏生物工学研究室では,水圏生物を幅広く対象に選び,酵素,ホルモンなど,発生,成長,生殖,老化といった基本的な生命現象に関与する生体分子の構造及び機能を解析する.さらに,これら生命現象に関わる遺伝子の構造および発現機構を分子レベルで調べて,水産生物の遺伝形質を地球上の遺産として保護するとともに,その調和のとれた利用を目指す.
- 写真
- 1. トラフグの遺伝子を用いて可視化したゼブラフィッシュの心筋細胞(矢印)
- 2. トラフフ胚における遅筋の発生
- 3. 魚類ミオグロビンの構造安定性を探る
- 4. ゲノム情報と連鎖地図を用いたトラフグの高成長遺伝子座の探索
主な研究テーマ
- 魚類の筋形成,成長の分子機構
- 水圏生物の筋肉タンパク質の構造と機能
- 水圏生物の遺伝子発現に及ぼす環境要因の影響
- 魚類ゲノム科学と応用
スタッフ
教授 | 浅川 修一 | [研究者データベース] |
教授 | 木下 滋晴 | [研究者データベース] |
助教 | ||
連携教授 | 岡本 仁 |