大気海洋研究所 行動生態計測分野

概要

 “ウナギはなぜ大回遊するのか?”“魚の行動はいつ発現し,どのように発達するのか?”また“イルカの群れの社会構造はどのようになっているのか”…海洋の資源を持続的に利用するには,生態系構成員の個々の生理,生態,行動,機能を深く理解する必要がある.そのための生物学的基礎を広く海に求めること,ならびに生物資源の動態の計測・予測を行うことが当研究室の二大目的である.具体的には,たとえば魚の各種行動のビデオ画像解析,ウナギの進化に関するmtDNA塩基配列の解析,また音響機器による生物資源の計測手法と人工知能による資源予測手法の開発などを行っている.さらには海洋生物のゆりかごの場となっている沿岸藻場の流動環境,生物相に関する生態学的総合研究も当研究室ならではの特色である.

写真
1.海洋牧場の試み:学習によるシマアジの行動制御
2.マイワシの採集:研究船淡青丸
3.石膏球による藻場での流動の測定
4.イシイルカ:水しぶきの形で種が特定できる.

主な研究テーマ

  • 魚類の回遊に関する研究
  • 魚類の資源変動機構に関する研究
  • 藻場生態系に関する研究
  • 海洋生物の音響計測に関する研究
  • 海棲哺乳類の分布・生態と形態・生理に関する研究

スタッフ

教授 佐藤 克文 [個人ページ]
准教授 坂本 健太郎
助教 青木 かがり

研究室ホームページ

http://www.fishecol.aori.u-tokyo.ac.jp/sato/