大気海洋研究所 資源解析分野

概要

 漁獲などの人間活動は水圏生態系に大きな負荷をかけてきた.「海の幸との共生」は環境の世紀といわれる21世紀の重要な課題の1つである.資源解析分野はこの課題に真正面から取り組んでいる.
海洋生物資源の利用と管理 資源の持続的利用のためには十分な親を残す必要がある.資源量の推定値や将来予測には常に大きな誤差が含まれる.私たちは不確実な情報に基づき,持続可能な資源管理方法の開発に取り組んでいる.
水圏生物の進化生態と保全 野外調査と数理モデルを併用した生活史進化や繁殖生態に関する論理実証的な研究を目指している.人為的な影響によって,多くの野生生物が絶滅の危機に瀕しているが,私たちは貴重な野生生物と自然を次世代に残すための研究にも取り組んでいる.
 より詳しい研究内容に関しては下記のホームページを参照していただきたい.

写真
1. 投網を用いた魚類採集
2. OM (Operating Model)を用いたシミュレーション

主な研究テーマ

  • サケ科魚類の保全生態学と生活史多様性に関する研究
  • 人工ふ化放流魚と野生魚の資源管理に関する研究
  • 海洋生物の資源評価と管理に関する研究
  • 海洋生物の進化生態に関する理論研究
  • 応用統計学と地球化学的手法を駆使した石灰化の研究
  • 中立遺伝子情報を用いた個体数推定法の開発

スタッフ

教授 森田健太郎 [個人ページ]
准教授 平松 一彦 [個人ページ]
助教 入江 貴博 [個人ページ]

研究室ホームページ

http://cod.aori.u-tokyo.ac.jp/