大気海洋研究所 浮遊生物分野
概要
海の中の水の動きにまかせて漂うプランクトンや泳ぐ力の弱いマイクロネクトンは,珪藻のような植物からカイアシ類のような無脊椎動物,仔稚魚のような脊椎動物まで多種多様な生物群で構成されている.また一生プランクトン生活をするものから,魚のように卵や仔魚の時期にはプランクトン,稚魚になるとマイクロネクトン,そして親はネクトンと変身していくものもある。海の生態系の中で,これらの生物群は食物連鎖網でお互いにつながっている. しかし各種はそれぞれ固有の生活様式をもって共存共栄している.海の生物のうち有用魚については,研究が進んでいる.しかし彼らの餌となるプランクトンの世界となると未知な部分がたくさん残されている.まして深海となると海洋生態系のブラックボックスとして面白い研究テーマが山積みしている.プランクトン部門では,海洋生態系における動・植物プランクトン・マイクロネクトンの役割をフィールド研究を中心にして 明らかにすることを目指している.
- 写真
- 1. 南極海での採集風景
- 2. カイアシ類
- 3. オキアミ類
- 4. 稚魚
主な研究テーマ
- 深海と表層の生態系の相互作用の研究
- プランクトンを中心とする海洋の食物連鎖網の研究
- 各種の機能形態,分布様式,生活史戦略,摂餌戦略と生産生態の研究
スタッフ
教授 | 津田 敦 | 個人ページ |
准教授 | 西部 裕一郎 | |
助教 | 平井 惇也 | 個人ページ |
教授 (国際連携研究センター) |
齊藤 宏明 | 個人ページ |